クレアチニンクリアランスとは

クレアチニンクリアランスとはCreatinine clearanceと表記し、クリアランスとは腎臓が身体の老廃物を排泄する能力のことであり、血清中のクレアチニンのクリアランスを計算することで腎機能を推定する検査のことである。クリアチニンとは筋肉から生成され生体物質で糸球体から濾過され尿から排泄されるため検査が簡単であるという特徴がある。クレアチニンは自分の筋肉の量が変わらない限り、その生産量は変わらずまた食事の影響をほとんど受けず尿細管での再吸収もあまり受けないためクレアチニンの血中濃度は糸球体濾過値を表すのに良い指標となる。クレアチニン測定方法は2種類あり、ヤッフェ法と酵素法とがある。どちらの検査方法にも長所と短所があり、また正常値に差があることからクレアチニン値を検査するには測定法や正常値に十分注意する必要がある。クレアチニンの産生量は筋肉によって個人差が生まれるので同じクレアチニン値だからといって安心はできず、その際クレアチニンクリアランスを算出する必要が生まれるのである。

クレアチニンクリアランスの式は

クレアチニンクリアランスの計算式は男性はクレアチニンクリアランス=(140-年齢)×体重/(72×クレアチニン)、女性は0.85×(140-年齢)×体重/(72×クレアチニン)で求めることができる。正常値は男性なら108±2.1ml/minで女性なら102±3.0ml/minである。例えばクレアチニンクリアランスが100ml/minならば1分間に血中の100mlのクレアチニンが排出されたことになり、もしこのクレアチニンクリアランスの数値が50mlなど少ない値であれば同じ1分間に50mlだけのクレアチニンしか排出されていないことになりこの場合は腎不全と判断される。クレアチニンは食べ物などの影響を受けることがあまりなく筋肉量で計算され、また尿細管での再吸収や代謝の影響を受けないので腎機能の正常不正常を計る数値として扱われている。正常値は基本的に女性より男性の方が高めになり、40歳を超えると腎機能が低下すると言われているのでなるべく定期的な検査が必要だ。クレアチニンクリアランスが低値の場合は腎硬化症、糖尿病性腎症、糸球体腎炎、膠原病などによる腎障害、心不全などの病名があげられ、反対に高値の場合は糖尿病、末端肥大症の病名が挙げられる。

クレアチニンクリアランスの検査方法

クレアチニンクリアランスの検査方法は短時間法と24時間法とがある。どちらの検査方法の場合でも血清中のクレアチニン値を安定させ正確さを求めるために検査の2日ほど前から食事で得られるタンパク質を1日40g〜50gとする必要がある。クレアチニンクリアランス検査短時間法はまず尿を採取する。このとき全ての尿を出し切ることが正確さを保つ鍵となる。そしてその30分後に再度尿を採取して終了となる。24時間法では、その日の一番初めの尿は全て廃棄し、それ以降の尿を全て蓄えておく。この際気をつけなければいけないのが尿量が検査結果を左右するので排便時の尿も捨てずに蓄えておくということ。全ての尿を蓄え、24時間経過した翌朝までの尿をよく混ぜ、クレアチニン値を測定する。同時に最後の尿採取が終わった朝の空腹時に採血を行い血清クレアチニン値も測定する。そしてクレアチニンクリアランスを求める式にあてはめ、腎機能がうまく働いているかどうかを調べるのだ。24時間法の方が時間もかかり大変だが正確なクレアチニンクリアランスを求めるためにはこちらの方がより良いとされている。

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